2013年8月6日(火) 22:06
水と油の反発性
雨、皆さんのご近所は大丈夫ですね〜
皆さんは何処かご予定はありますでしょうか???
これまでに紹介できていなかった授業のようすをUPします。
今日は専門的なお話し。
2回生<リトグラフ基礎>
リトグラフ (lithograph, lithography) は平版の一種で、水と油の反発作用を利用して、製版、刷り、を行います。
ほかの版種に比べると工程や原理が少し分かりにくいのですが、クレヨンの独特のテクスチャや、水彩画のような筆の効果、インクのにじみ効果など、描写したものをそのまま紙に写し刷ることができます。もちろん、多色刷りも可能です。
18世紀、ドイツで アロイス・ゼネフェルダーによって、偶然から原理が発見されました。
もともとは石灰石に描いていたため石版画とも呼びます。
最近は扱いやすいアルミ版を使うことが多いです。
まずは石灰石を研磨して、絵が描ける状態にします
石を磨くって、ちょっとガンバらないといけません
でも、無心になれる感じもあって楽しいですよ^^
<描画>
乾燥したらアラビアゴム液を塗ると、
描画した部分は油分を引き付ける親油性とな り、描画していない部分は親水性となります。
(ん〜文章だけでは難しいですよね〜。見た目が大きく変わる訳では、不思議な感じです)
ズラーっと並んでますがコレ、ドイツでと採れるもので、とっても貴重なものなんです!!!
革の製版ローラーを使って、描画材料を製版インクに置き換えて、
確実に版に描いた部分と描かなかった部分を覚えさせます。
<刷り>
今度は製版インクを洗い落し、ゴムローラー等で印刷用インクに置き換え、
いよいよ紙に刷れます!
版面をスポンジで濡らしながらローラーでインクをのせていきます。
これは院生の作品なのですが、
水彩画のような、色鉛筆で描いたような、一見、絵画のような表現ができます!