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自己紹介

京都精華大学 版画コースのブログです。 版画コースの授業やコース関係者の展覧会情報、様々なイベントをご紹介します。また、版画技法についても簡単な説明をしています。

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色々な腐蝕法その1

一口に銅版画といっても沢山の技法があります。
今日は2回生・銅版画基礎で行う腐蝕法(銅板を酸で腐蝕させて版を作る方法)を1つご紹介します。

《ソフトグランドエッチング》
ソフトグランド:布目や、葉っぱ等マチエール(材料の事や素材によってつくり出される美術的効果の事)を銅板に転写でき、
鉛筆やボールペンで描いた線を銅版画にできる技法

ウォーマー(インクや銅板を温める機械)で銅板とソフトグランド(柔らかいなグランド(防蝕剤)技法名と一緒でややこしいですね。専用の物です)を暖めローラーで伸ばしひく

冷えて乾燥したら銅版にトレーシングペーパー(薄い半透明の紙)をかぶせ、その上から鉛筆でドローイングします。

できたら腐蝕液(塩化第二鉄)の中へ
そ〜っと入れます。
時間は腐蝕液の状態にもよりますがまず10〜20分位入れておきます。

腐蝕できたらグランドを溶剤で取り除く。

あとはインクをぬって
余分なインクを拭取り

湿らせた紙をおいて

プレス機で刷る!

これはラインエッチングの作品でした。
ゴメンナサイ。。。
ソフトグランドの作品はまた後日ご紹介します。

ハードグランド(乾燥して固化すると触ってもべたつかない防蝕剤)を使ったエッチング(<10/26>を併せてどうぞ)より、ソフトグランドが繊細なのでトラブルが起きやすいですが、
慎重に行えば柔らかいタッチの表情がみせれる作品となります。

この授業のもう一人の担当
熊谷 誠先生(非常勤)
コラグラフに引き続き
よろしくお願いします!