2009年11月11日(水) 20:58
色々な腐蝕法その1
一口に銅版画といっても沢山の技法があります。
今日は2回生・銅版画基礎で行う腐蝕法(銅板を酸で腐蝕させて版を作る方法)を1つご紹介します。
《ソフトグランドエッチング》
ソフトグランド:布目や、葉っぱ等マチエール(材料の事や素材によってつくり出される美術的効果の事)を銅板に転写でき、
鉛筆やボールペンで描いた線を銅版画にできる技法。
ウォーマー(インクや銅板を温める機械)で銅板とソフトグランド(柔らかいなグランド(防蝕剤)技法名と一緒でややこしいですね。専用の物です)を暖めローラーで伸ばしひく。
冷えて乾燥したら銅版にトレーシングペーパー(薄い半透明の紙)をかぶせ、その上から鉛筆でドローイングします。
できたら腐蝕液(塩化第二鉄)の中へ
そ〜っと入れます。
時間は腐蝕液の状態にもよりますがまず10〜20分位入れておきます。
腐蝕できたらグランドを溶剤で取り除く。
あとはインクをぬって
余分なインクを拭取り