2010年8月30日(月) 19:11
4色重ねる
暑い日が続いてますが、
若干、秋の足音を感じる気がします♣♣
皆さんは如何ですか?
前期授業でご紹介できなかったものをお届けするシリーズ 其の6
これらの作品はシリコーンドライポイントによるもの。
何度か登場している<ドライポイント>
版に針のような道具でイメージを描いて(引っ掻く)作る凹版画。
版については実は銅板だけでなく、プラスティック板、塩ビ板、などでもゼンゼンよいのです✿
1回生達はアルミプレートに感光性シリコーンが塗られているプレートを使って行いました。
この版は本来はウォータレスリトグラフで使用するものです。
銅版などで作る版と決定的に違うのは、
〝インクの拭取り作業〟がいらないという事。
凹版画は通常、
版に一旦インクを詰めるとイメージ以外の所のインクを拭取らなければいけません。
しかし!
ウォータレスリトグラフで使用するプレートの場合、
インクとシリコーンが反発するため、
溝になったイメージにだけインクが入り込み、
その他の部分にはインクが付かないっ☆
インクはローラーにつけ、
版の上で転がすだけ★
なので、
✦時間短縮✦
✦手もあまり汚れない✦
✧画期的✧
今回は、イメージを4色(黄・赤・青・黒)に分けて、
それぞれ描いていく。
1枚づつインクをのせる。
4版4色
ローラーを早く動かす事で、
余分なインク(イメージ以外の処)はローラーに戻るのです✺
この辺りはリトグラフの刷の作業にそっくり☺
それぞれにインクが付きました★
エッチング用プレス機に版を置き、
紙をのせ
♦刷る♦
1色刷れたら、版を♢チェンジ♢
2色目➪3色目➪4色目と一気に刷上げます✪
版が(イメージが)ズレない事に⚡注意⚡
授業では「見当」というL字のプレートを利用し、
紙もテープで固定しました✴
刷る方法よりも、
1つのイメージを4つの版=4つの色に分解する事が一番難しかったと思います。
これから先もカラーの版画には<版分け>はつきもの。
苦労するかも。。。
でもとっても重要なことです✧