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自己紹介

京都精華大学 版画コースのブログです。 版画コースの授業やコース関係者の展覧会情報、様々なイベントをご紹介します。また、版画技法についても簡単な説明をしています。

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✶引き立つ✶

今日は作品のフィニッシュに関わるお話
 

版画、写真、日本画、洋画、などは最終的な作品の見せ方として額縁に入れるという場合をよく見受けますよね。
その状態を【額装】といったりします。
また版画や写真は額の中にもう一つ窓のようなものが付いてる場合もあります。
見られた事ありますか?
アレはマット(マットボード)という代物で、
✧作品をより美しく引き立ててくれる✧のですっ!


マット:
厚手のボード素材で作られていて、1mm~3mm位の厚さがあり、場合によって二重に重ねられたりもする。
大抵、作品サイズにあわせて窓抜きされています。

✦作品保護の役目✦
額のガラスやアクリルは、それ自体が化学変化を起こして作品を傷める心配はない素材ですが、作品表面が(湿度や温度の変化により)変質してガラスに張り付いてしまったりといった事故は起こりえます。
それを防ぐために作品の周りを窓抜きされたボードで囲って作品が密着しないようにしているのです。
  
長期間作品を保存しておく時の一番の大敵は「酸」
上質なマットボードには、酸を中和させる薬品が入っていて作品の劣化を防いでいます。
 
装飾 バランス

コレ、大きな問題!
版画作品の場合、作品が刷られている部分よりも大きな余白(マージン)がとられているケースがありますが、
その余白をどの程度見せるか?
イメージのサイズとマットとのバランスはよくよく考えないといけません!!

が長くなりましたが、
このマットの窓抜きはだいたい額屋さんにお願いする事が殆どですが、
経済的な事を考えると、自分でやりたくなる事も!!

 

私たち、ハンガコースは

✌マットカッターを持っているのです✌
 

マットもこのようなブック型があり、
このまま展示もできるし、
保存も楽ですね✪

 
ですが!マット抜きは
なかなか難しいのです。。。

一回で抜けきれなかったり、
素人ではエッジが甘くなってしまい、残念な感じに。。。

 
最初、自分でできるのは1mmの小さいサイズくらいかな。
上手くなれば大きいのもできます。
それまでは
ゼッタイ!失敗したくなければプロにお願いしましょう♘