2010年6月3日(木) 21:32
院生の近況
彼女は「雁皮刷り」をしてます。
雁皮刷りとは、
雁皮という非常に薄い和紙に、台紙となる洋紙(ハーネミューレなど)に糊で貼り込んで刷られた作品。
結構難しいので、経験と技が要求されます!!!
この雁皮刷りのメリットは、
1.とっても細かい調子まで拾い上げられる✦✧✦
2.イメージの部分だけ和紙特有の美しい色になり、作品の見栄えがグッと良くなる✦✧✦
特にモノクロの銅版画や木口木版画作品の場合、台紙の白にインクの黒、さらに雁皮の色が一色加わることで作品に膨らみが出る!
その方法の詳細はまた何かの機会にお伝えしたいと思いますが、
とりあえず、
⚑ カ ン タ ン 説明⚑
水を張ったバットにインクを詰めた銅版を入れ、雁皮をその上に浮かせて銅版ですくいとる✯
そこへ糊を薄くひき、普段と同じように刷り上げるというもの
先程の美しいフォームは実は雁皮摺とはあんまり関係ないのです。
大きい紙を置くのにあのフォームが良いだけだそうです。
大学院生の合評。
↑融ける作品
以前からよく登場しているシリコーンにお金が刷られたもの。
今回のはお金が殆ど中に入り込んだままの状態のよーですね。
大学院生は特に制作時間が長いのですが、
大学においては制作時間が長い=施設を使う。に必要なもの、それは
【施設使用申請証】
事業時間外の時間帯に使用する場合に必ずいるのですっ!
担当の先生に許可を得て、警備さんに届けを出さねばなりませんから、
版画コースではこの届けを1週間前までに提出!
と決めております。
学生の皆さん、この事を忘れずに、
機械の扱いや電気などには気を付けて、制作に励んで下さい⚑⚑⚑