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京都精華大学 版画コースのブログです。 版画コースの授業やコース関係者の展覧会情報、様々なイベントをご紹介します。また、版画技法についても簡単な説明をしています。

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2回生 〜銅版画基礎〜

皆さんこんにちは。

なんだかジメジメし始めた今日この頃ですね☔︎

今日は二回生の銅版画基礎の授業の様子をお伝えします!

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まずは版の準備からです。銅版をカットするところからスタート。

銅版は0.8mm厚のものを使います。

裁断機に銅版をセットし、足踏み式なので一思いに踏み込んで切ります。結構力がいります!

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次に銅版の表面のキズなどを研磨剤を用いて磨き、金やすりでプレートマークを作っていきます。

裁断面(版の端)に傾斜をつけるように金やすりで磨きます。

銅版をプレス機に通す時、ローラーやフェルトへの負担を軽減させるためにとっても重要な工程です。

刷り上がった紙に「くぼみ」ができるのもこのプレートマークがあるためです。

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銅版の表面に「グランド」という腐蝕を防ぐ液体を塗布します。次に「ニードル」と呼ばれる細い針のような道具で

塗布したグランドを剥がすように描画します。

グランドには、ハードグランドとソフトグランドの二種類があり、

ハードグランドは前述の方法で描画、ソフトグランドには油分が含まれているため固化しないという特徴があります。

ですので、ソフトグランドを引いた銅版の上に紙を置き、鉛筆などで描画することで筆圧によりグランドを剥がすことが可能です。

鉛筆で描いたような線が表現できたり、凹凸のある素材(レースや葉っぱ)などを押し当てて製版することも可能です。

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↑描画が終わった銅版を腐蝕液につけます。銅が露出した部分が溶かされ(!)溝ができます。

腐蝕を終えた銅版を見てみると・・・ニードルで引っ掻いた部分がほんのりピンク色になっています。

腐蝕液に浸ける時間によって、線の表情も変わってきます。気温なんかも影響してきますよ。

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腐蝕が終わったらグランドをきれいに落とし、いよいよ刷りの作業です。

ゴムや紙でできたヘラを使い、インクを詰めていきます。

余計な油分やインク汚れをなくすために紙で表面なでるようにを拭き取ります。

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インクをきれいに刷りとるために、紙は水に浸して柔らかくしておきます。余分な水分は吸いとり、

版の上に紙をセット!

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フェルトをそっとかけて、プレス機のハンドルを回します。

紙をめくる瞬間は今までの時間が凝縮されたような、そんな緊張感に包まれます。

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刷り上った作品をそのままにしておくと紙が波打ってしますので、水張りして乾燥させます。

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さて納得のいく作品ができたでしょうか??

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合評会はもう少し先ですが、皆さんの作品楽しみにしていますよー!

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