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京都精華大学 版画コースのブログです。 版画コースの授業やコース関係者の展覧会情報、様々なイベントをご紹介します。また、版画技法についても簡単な説明をしています。

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『3回生の授業風景』カテゴリーの投稿一覧

少人数でじっくり

先日2回生でウォータレスリトグラフの基礎授業のお話をさせて頂きましたが、
3回生にもレクチャーがあります⦿応用編です★
基本的に武蔵篤彦先生(教授)ゼミ生(主に平版を専攻してます)に向けてものです。

右:ダイヤマット(製図用フィルム)にアクリルガッシュの黒でイメージを描き
コレを原稿とします。

ウォータレスリトグラフの版はアルミ板にシリコンが塗ってあるもので、
露光機で30秒ほど感光させ、
現像液で製版します。
(現像液を専用のブラシで版面をなでるように動かすと描いた部分のシリコンが剥がれていきイメージが現れます)
イメ−ジがどピンクなのは製版部分がわかりやすいように染色液をつけていてそれがピンク色をしてるのです。

イメージが現れたら後露光をします。
版を強化するため。

このあと、ニードルで版面を引っかくとその部分のシリコンが削られ、それもイメージとして出てきます。
感光しないような細いラインがつくれます◉
この後もうすぐ刷れます!
☆スピーディー☆

ダイズ油脂からできたインクを使います◯
ローラでインクを版面に転がすとイメージの部分だけにインクがつきます
(描画しなかった部分はインクとシリコンが反発し合ってインクがつきません)

平版で、リトグラフより早くて失敗が少ない技法だと思います。
にじんだイメージ表現は少し苦手ですが
ラインは得意です◎

*先生が2人**

版画コースの木曜日、金曜日は選択実技授業となってます。
必修ではないのでその授業をとる、とらないは本人の自由です◯
その中の一つ↓
「 紙 」を使用した作品制作をする。というもの
紙なので、平面でも、立体でも作れますね◎

今日は第一日目で、スライドレクチャーがありました。
先生方のこれまでの作品を沢山見せてもらいました♫

実作品も持って来てもらってました★


上2つは宮崎先生のドローイングの作品
「触ってもいいよ」といってもらい
そういった機会もそんなに多くはないので、学生達は☆興味津々☆
みんな手に取って観ました◉◉◉

こちらは福岡先生のの作品

担当はお二人☆
右:宮崎  豊治先生、左:福岡  舞子先生(非常勤)
今年もよろしくお願いします!
@スタジオ

*自己ピーアール作戦*⁑*

◆未公開写真◆
3回生の写真技法の授業最終日。
この授業ではデジタル一眼レフカメラの使い方やスタジオでの撮影方法、それらの画像のなどを学びました。

課題としては
これまでの作品をスタジオで撮影


フォトショップ,イラストレーターなどを使ったPC編集出力
一冊のポートフォリオ(作品集)作成をしました。

できあがったポートフォリオをみんなで見ました⦿⦿⦿

友人のポートフォリオをまじまじとみてます◯

作品の現物を見るに超した事はないのですが、

いつでもどこでも持ち歩くのはちょっと難しいですよね。
それに一つだけでは伝わらない事もあります
そこで
☆ポートフォリオの登場☆
ポートフォリオには色々なタイプがありますが、
コレで作家(作者)の考えている事や作品の流れがわかるものです。
だいたい持ち歩けるサイズの一冊のファイル形式のものが多いです。

こうする事で、就職活動の時にこれまでの自分が身に付けたスキルを見てもらえたり◎
作家活動でギャラリー等や学芸員さん,コレクターさん,マスメディア関係,作家さんに見てもらったりできます◎
これがあるのとないのとでは大きな差です!!
自分を表すツールの一つとして必需品ではないでしょうか!?

紙の事を考えました*

今日は紙造形の授業で3回が作った作品をご紹介します★

紙といってもシート状になったものだけではありません!
色の紙を作る時も、もちろん自分たちで染色します◎

股覗き!! 針金で骨組みしたものに紙を貼ってます。

紙の繊維は濡れてる時は、色んな形に整形できます◯
なのでその特性を生かしオブジェにした学生も沢山います◎
↑お椀型にしたペーパーにシリコーンを塗り水を溜めてます。

色んな印刷物を和紙でサンドしたり、台車の上で乾燥させたらその痕跡が残りました。

楮の繊維を繋ぎ合わせていき、サナギのような服ができました。

繊維を染色し、エイ!?が立ち上がりました。

既製品の紙をいったん繊維の状態に砕き、再構成⦿

身の回りの食器達を型取り

それぞれに“紙”の事を考察し、様々なタイプの作品が仕上がりました!

◇ 上映会 ◇

3回生CG基礎演習の前期最終課題はデジタルカメラを使った“コマ撮り動画”作成でした。

↑とある日の午後、友達の顔を撮影❖

表情がどんどん変わっていく映像になるようです。
でも顔そのままではなくプリントした顔の画像を使っています。
その後、編集。静止画像を繋げて動画にしていきます▲
何百という単位で撮影しなければなりません。
ですが、全体の時間が決まっているのでそれに合わせて作成しました。

授業最終日、作成した動画の上映会(合評会)となりました。

最後のチェックをしてます↑
映像はタイトルと本編の2部構成
特に最初、慣れない作業苦労した学生もいたかと思います。
沢山撮った静止画も映像にしたらあっという間。なんだか物足りなく感じてしまうかもしれませんがその短い時間の中には凝縮された世界がみえてくるのではないでしょうか?
結果、それぞれの個性の出る作品が仕上がったのではないかと思います。
後期はバージョンアップした授業となります。
どんなものができてくるか楽しみです♪
@黎明館Mac room

▲前期末▲

3回生の展示合評会が行われました。
思い思いの場所に展示し、司会者を立てて進行しました◆

<水なし平版,ドライポイント>


<エッチング>

<ドローイング,オブジェ>

<写真>

<インクジェットリント,手彩色>
他にも木版、ポリマー版画、シルクスクリーンなどの作品が出ました。
色々なタイプは作品が並ぶのは版画コースならでは☆だと思います。

凸版だけではないのですっ☆

木版画というと、板目木版の凸版(彫刻刀などで彫った部分が白くなり、彫り残した部分にインクがつくというもの)がメジャーですが、
板目木版の凹版(彫刻刀などで彫った部分にインクがつき、彫り残した部分が白くなるという、さっきと逆もの)というのもあります!
更に、水性と油性があります。
今日は水性凹版画のレクチャーの様子をお届けします。

板に彫刻刀などでイメージを作る

その後、紙の色がハッキリ出て欲しい所にニスなどを塗ります。
(↑木の色が見えてる所にはニスが塗ってあり、黒い部分には塗ってありません)
次に顔料をのせます。

ブラシで顔料をまんべんなくのばす
(彫った部分にインクを詰めるよーに)

スキージー彫り残した部分にのってるインクをとりさる

プレス機で刷る。

◇◆できあがり◆◇
(注:デモ用なので特別なイメージではありません)
レクチャー後、この技法を利用した作品が出てくるのを楽しみにしてます♪♪♪

こんな作品が仕上がりました!

ここで、ポリマー授業の3回生の作品をお披露目したいと思いますっ!

写真製版をしたり、
手描きによる表現をしたり、
物を貼付けた表現を加えたり、
様々な方法で版ができるというポリマー版画の特性を活かし、
色んなタイプの作品がでてきました◯

(衣川先生(担当教員)コメント)
ポリマー版画の授業では、描画材料によるマチエールサンプル制作、小作品制作(手描きのドローイング作品、多版刷り、写真製版)などを通し、ポリマー版画の特徴である幅広い表現技法をひととおり勉強しました。

最終作品制作では、個々の制作コンセプトをチェックした上で、それらの表現技法を用いて、独自の世界観が広がるよう制作に励みました。

講評会では各学生自身が作品のコンセプトなどをプレゼンテーションし、教員と学生とディスカッションをしながら、作品の講評を行いました。
作品を言語化することが苦手な人も多かったかもしれませんが、作者の言葉をもとに作品をみることで、より深く作品を鑑賞することができました。

学生たちの作品にこれからの可能性を十分に感じ、面白く拝見させて頂きました。
今回の制作を通し、学んだことをこれからの作品制作にも活かして頂ければと思います。

美味しいとこ取り

◇木版リトグラフ◇
のレクチャーが牧野ゼミで行われました。
木版なのにリトグラフ?と思われるかもしれませんね。
どういう事かというと、版は木を使います。
それにソリッドマーカー<強力な油性の性質でクレヨンのようなもので文房具屋さんなどで売ってます>で描画し、手描きの風合いに、プラス、彫刻刀で彫りの要素を加える事ができます。
刷り方はリトグラフの油と水の反発生を利用します。(インクは油性)
プレス機は銅版や木版用を使用
でも、色々注意点があります!

まず描画はソリッドマーカーか解墨を使います。(リトクレヨン・ダーマトグラフは使用できません!)

その後、明晩と膠を溶いた液体を塗ります。コレで版木を油性分に反応する性質に変えます。
次にアラビヤゴム(アラビアゴムノキ等の植物の樹皮の傷口からの分泌物)を塗り時間をおきます

の時には塗ったアラビヤゴムをスポンジで拭き取りインクをローラーで転がす描画部分だけにインクがのります
このとき乾くと描画部分外にもインクが付いてしまうので水分量には気を付けて!

インクが付いたら紙を置いてプレス機でぐるんぐるん回します!

どれどれ、刷りはどうかな?

こんな具合!まずまずの出来ですね♪
1回目の様子を見て2度目の刷にいかしていきます⦿

地道な作業

□パソコンに向って作業中□


↑↓この2つの写真は違う場所を使ってある同じ作業をしています。
 PC画面の左右の画像を見比べると何が違います!!
   ◆まちがいさがし◆をしてみて下さい!

ヒント左にあって右にはありません。
わかりましたでしょうか!?

答え町にある文字を全て消してます
なぁ〜んだ簡単そう。
と思うかもしれませんが、コレは消し方が重要★
いかにナチュラル消すか!
地味に根気のいる作業です!
目にも負担が掛かってきますから、ときどき休憩を入れながら進めていきます。