『3回生の授業風景』カテゴリーの投稿一覧
2010年7月26日(月) 22:40
「私が釣りました」
と、牧野先生。
いや、ウソです。
先生はそんな事、一言もおっしゃってません。
ではなんでしょう?
✶刷毛下ろし✶用の
✶鮫皮✶
刷毛下ろし:一部の刷毛は買いたて、そのまま、は使えなかったりします。
また、使い続けると、刷毛のカタチが崩れたりします。
そんな時、
刷毛の先を熱で炙り、
鮫革で擦り、
毛先を枝毛状にして使う。(髪の枝毛は大敵ですが木版で使う刷毛は枝毛が良い)
これで絵の具ののりが良くなったりするわけですね〜
2010年6月21日(月) 21:08
梅雨時期とあって
ジメジメしてますねー↓↓↓
3回生/武蔵ゼミ
ストーンリトグラフ(石版画)の実習
まず石(石灰石)を金剛砂で磨く✦
金剛砂は粒の大きさを何段階かに分けて磨く✦
最初は荒目➫➫➫徐々に細かな粉へ
金剛砂と石が混じり合ってマヨネーズのような感じになると、水洗い。
この作業を繰り返します。
描画
完全乾燥
入念な製版作業
版の状況をよく見定め、
描いた状態をキープさせる作業が✫応用編✫
続きはまた日を改めて。。。
2010年6月9日(水) 22:21
今日は作品のフィニッシュに関わるお話。
版画、写真、日本画、洋画、などは最終的な作品の見せ方として額縁に入れるという場合をよく見受けますよね。
その状態を【額装】といったりします。
また版画や写真は額の中にもう一つ窓のようなものが付いてる場合もあります。
見られた事ありますか?
アレはマット(マットボード)という代物で、
✧作品をより美しく引き立ててくれる✧のですっ!
マット:
厚手のボード素材で作られていて、1mm~3mm位の厚さがあり、場合によって二重に重ねられたりもする。
大抵、作品サイズにあわせて窓抜きされています。
✦作品保護の役目✦
額のガラスやアクリルは、それ自体が化学変化を起こして作品を傷める心配はない素材ですが、作品表面が(湿度や温度の変化により)変質してガラスに張り付いてしまったりといった事故は起こりえます。
それを防ぐために作品の周りを窓抜きされたボードで囲って作品が密着しないようにしているのです。
長期間作品を保存しておく時の一番の大敵は「酸」
上質なマットボードには、酸を中和させる薬品が入っていて作品の劣化を防いでいます。
装飾 バランス
コレ、大きな問題!
版画作品の場合、作品が刷られている部分よりも大きな余白(マージン)がとられているケースがありますが、
その余白をどの程度見せるか?
イメージのサイズとマットとのバランスはよくよく考えないといけません!!
話が長くなりましたが、
このマットの窓抜きはだいたい額屋さんにお願いする事が殆どですが、
経済的な事を考えると、自分でやりたくなる事も!!
私たち、ハンガコースは
✌マットカッターを持っているのです✌
マットもこのようなブック型があり、
このまま展示もできるし、
保存も楽ですね✪
ですが!マット抜きは
なかなか難しいのです。。。
一回で抜けきれなかったり、
素人ではエッジが甘くなってしまい、残念な感じに。。。
最初、自分でできるのは1mmの小さいサイズくらいかな。
上手くなれば大きいのもできます。
それまでは
ゼッタイ!失敗したくなければプロにお願いしましょう♘
2010年5月27日(木) 21:03
版画のみならず、絵を描く際に絵の具は大事な存在です☍
基本的に既成のインクを使うのですが、
インクが緩すぎたり、
硬すぎたり、
色にオリジナリティーを加えたい!!時⌚⌚⌚
✵インクを作るのですっ✵
顔料(着色に用いる粉末)にアマニ油(黄色っぽい乾性油:空気に触れると固まる油)を混ぜて油性インクにする。
アマニ油にも粘度が3種類あり、状況に合わせて使い分けします。
顔料はパウダー状のものを使用するので、
「バフッ!」と
まわりに散らからないよう、気を付けて、
はじめ「そぉ〜っ」と
後半はしっかり混ざるように✤✤よく練る✤✤
既成のインクに顔料を加えても❁OK❁
一から作っても❁OK❁
しっかりメモって、ゼヒゼヒTRY!
何か、すっごい面白い事があったみたいですね〜^^
真剣な話が進む中にもこんな和やかな事もよくあります✿
2010年5月25日(火) 20:47
北野ゼミ生達は、
まず、本格的なカメラの撮影、写真に関わる物の扱い方を学びます✎✎✎
これまでは35mmフィルムしか使った事がなかった訳ですが
120mmフィルム(ブローニーともいう)を使って中判カメラでの撮影と現像をしてみます。
フィルムの入れ方も違います。
フィルムが大きくなるとどうなるか・・・
画像を取り込む面積が増えるので、より高精度な画像を手に入れる事ができるのです✧✧✧
版画コースでは手前はRolleiflex 6×6(ロクロク)、奥、Mamiya 6×7(ロクナナ)
他にもPENTAX 6×7もあります。
大御所登場!
大判カメラ 4×5 シノゴと呼ぶ。
ロール状になっているのではなく、シートフィルム(カットされている)を使う。
☝フィルム装着方法☝
また大きい(重い)ので三脚に乗せます。
学校の集合写真などによく用いられます。
少し前なら、カメラマンさんがいらして、
「ハイ!撮りますよ〜」
と言って黒い布をかぶって撮影されてました^^
今やデジタル一眼ばかりですが感度、解像度などからも未だ✦重宝✦されています