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自己紹介

京都精華大学 版画コースのブログです。 版画コースの授業やコース関係者の展覧会情報、様々なイベントをご紹介します。また、版画技法についても簡単な説明をしています。

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『2回生の授業風景』カテゴリーの投稿一覧

互いを知る!?

今日は◢小正月
七草粥にひき続き小豆粥を食べる風習がありますよね。
小豆の赤は邪気を払い、1年、万病を防ぐと言われてるそうです。
ぜひ食し、病気をしないようにしたいですね。

この様子⬇みんながなが〜い机に座り、どことなく、豪邸での食事っぽくないですか???

何も食べてはいません。

2回生ポートフォリオ(作品集)制作の最終日

みんなで全員のポートフォリオを回し観しました。

お互い制作中もある程度知っていますが
完成したものを観るのは初めて。

ファイル形式(便利)のものが殆どなので
一見、似ていますが、


やはり、

一人一人違います。


✰ブックアートの経験をいかした作りの学生もいます✰


それぞれの持ち味が出たものになったのでは!?

✴作品集✴

2回生/ポートフォリオ制作
12/22>では作品撮影についてご紹介しましたが
その続きです。

デジタルカメラでの撮影なので
写真はデータ
パソコンに保存して、

編集作業を行います。

小さいサイズの作品の場合は撮影ではなく、
スキャナーで取り込みます。


色とサイズの調整をし、
作品の情報(タイトル,サイズ,技法,制作年など)をいれ、
作品集の表紙もつくります。

ポートフォリオ(作品集)と言っても今回はファイル形式です。


ページができたら次はプリントアウト
インクジェットプリンターに頼みます!

画面で見ていた通りに出力されるか心配。。。

チェック!チェック!


刷れたらファイルに入れます。
どんな順番にしようか?

近作からか、古い方からか、
それともお気に入り順?

あと4時間

ついに大晦日です。

皆さんは、年賀状や大掃除などなど
年始の準備はバッチリですか?
そんな訳で版画ブログ2009年最後はコレ↓

2回生、シルク/銅版基礎授業の終わりにあった工房大掃除の様子で締めたいと思います!

@3Fシルクスクリーン工房
刷台についたインクをこそぎとってます。


@2F銅版工房
刷った作品の完成がピンッと張る為に行う水張りというのがあります。
その水張り板(厚めの板)についた水張りテープのあとをはがしてるのです。

片面に糊がついていて水に触れるとひっつきます(切手みたいな感じ)
紙テープですが意外とひつこい。。。

皆サマ、2009年も版画ブログをご覧頂き本当にありがとうございました☆☆
来年も授業風景、展覧会情報、版画技法、イベントなど
ご紹介させてもらいますのでお時間ありましたら是非アクセスして下さいますようお願い致します。

ではよいお年を。

撮る☆*

今日は ❅ 冬至 ❅
「ゆず湯」に入り、「冬至かぼちゃ」を食べる風習が日本にはありますよね。
厳しい寒さの中でも風邪を引かず、健康に暮らせるように、
更に‘ん’のつく食べ物で「運」が呼びこめるともいわれてるそうです★


この道具は何でしょう?

右:露光計(写真などの撮影で光の量を測定し、設定すべき露出値を割り出すための機械)
左:カラーバーチャートグレースケールチャート (撮影した作品の色味と濃淡を再現するための道具)

何に使うかと言えば、そう、
✯写真撮影です✯

2回生の学年最後の課題
ポートフォリオ作成です⚑
1,2年生で作って来た作品を撮影して、
それぞれのキャプションをつけて、略歴なども入れ、一冊の作品集を作るというもの。
✰✰コレがあれば就活に作家活動に、お役立ちアイテムとなるのです✰✰

そのためこの授業では
スタジオにて撮影道具を一式セッティングします。
カメラライト(蛍光灯)と、それを取り付けるスタンドカメラを固定する三脚がいります。
作品を壁に貼って、写すのですが、
この4つの位置関係がとっても重要
位置が合ってないと写真の出来栄えがゼンゼン変わってきます。


露出計で、作品に当ってる光の量を測ります

特に大きい作品は四隅の光の量が均一かどうか確認します☝
デジタル一眼レフカメラを使ってマニュアルモードで撮影☆
マニュアルモード:撮影時に自分でカメラの感度、絞りやシャッタースピード、時にはピントを合わせてシャッターをきる(押す)こと。
でも、初心者にはこのすべてを設定するのは難しいですよね。
そこで、ISO感度(光費反応するスピードや画質に反応する値)は今回は100位。
値が低いほど、画質がきれい。でも反応する時間はかかります。
ISO感度を設定して露出計で測り、
そこに出てきたシャッタースピードと絞りの数値をみて、その2つがちょうど良い数値になるよう調整。カメラをそれらの数値にあわせる。

真剣になる

❖2回生・CG基礎❖

画面に顔が映ってるのが見えるでしょうか
にらめっこしてるよーですよね。


高橋先生が三ツ目になってます!!
ちょっと恐い・・・

お邪魔ましたこの日は、
顔写真を撮った後、
PCに取り組み、
色々な補正の方法のレクチャーと実践でした。
色味を調整したり、
顔でいうなら
毛穴や、くすみなどを
修正
するというような事ですね。

Photoshop
スタンプツール修復ツールなどを使ってます。

この作業を繰り返すと、
美しい質感(肌、髪、服など)の
ある程度ナチュラルな仕上がり✧✦✧

女優肌も夢じゃない!?


皆、なんだかんだ一生懸命修正してます✯

こういった事は人体イメージだけでなく、
個々のイメージ作り作品撮影した後の補正作業に
応用
できますね。

点の集合は面

2回生/銅版画基礎で行う
アクアチントをご紹介します☝
アクアチント⚐
先表現のエッチングに対して、点の集合によって、繊細な色の濃淡を面的に表現できる 技法。
銅板に面表現したい部分以外をグラウンド(腐食防止剤)を塗り、
松やにを細かくパウダー状にしたもの(これも腐食防止剤)をアクアチントボックスに入れる。

このボックス:
箱の中に松やにの粉を入れ、空圧で粉を舞い上げます
そこに銅板を入れ、落ちてきた粉を版で受け止め均等に振り掛ける

ことができるのです☆

❖機械がなくても松やにの粉を布の袋などに入れて、銅版に振りかけてもOK!

何分このBOXの中に入れて置き、
次は粉を版の一部とするための作業をします。

版の下から熱で松やにを溶かし定着させる。
白い部分が✧松やにパウダー✧が版にただ乗っている状態✦
茶色っぽく見えてる部分は松やにパウダーが溶けた証拠✦

溶けた松やにパウダーが乾燥したら腐蝕する。(腐蝕液の中に銅板を投入)

松やにの粉で作った面には、点と点の間に隙間ができ、そこから剥き出しの銅版が腐蝕され、
サンドペーパーのような面が腐蝕
されます。
濃淡は腐蝕の時間で加減します★

⬆こんな感じ⬆

この作品は一版だけではできてはいません。異なる版を重ねてできてます。
授業では4版4色(黄色、赤、青、黒)の多色刷りに取り組みました✧
また、版はエッチングとアクアチントなどを組み合わせてつくってます。

銅版の多色刷りの場合

4版を一気にインクをのせておき、
順番に(だいたい色の薄い順)
そして一気にに刷り重ねて、
上のような作品になるのです✪✪✪

だから、こんな風に2.3人分の作品だけでも
ドバッとインク待ち・刷り待ちの版が並んじゃいます。

◭まず黄色を刷ったら紙をのけずに
黄色の版と同じ場所に赤の版をおいて、(イメージがズレないよーに)
黄色が刷れた紙をかぶせて、

プレス機を回し、
次は赤から青に変えて、・・・
という感じに同じ行程を4回行うのです✯

「はぁ〜。やっとできたぁ」
完成して嬉しい半分お疲れモードなのでした。。。
10/26-ラインエッチイング>、<11/11-ソフトグラウンド>もどうぞ!

暗い中での・・・

今日は雨、寒雨ですね☂☂

2回生・写真基礎
フィルム現像ができたら次はコンタクトプリント✩
まずはフィルムをフィルムファイル に入るサイズに切る✂(元々は長ーいものです)

ここまでは明るい部屋で行います。
そしていよいよ暗室(光を完全に遮断して完全暗黒にできる作業室。現像室とも言います。)に入ります。

引き伸し機(写真フィルムの像を拡大・投影して印画紙(感光材料が塗られた紙)に像を焼き付ける機械)
この引き伸し機にも撮影用レンズと同じようなレンズを取り付け、絞り(光が通る穴の大きさ、光の量を調整する)を調節して使います。
さらに拡大させる為にレンズの高さも調整できます。

この台の上に印画紙を置き、フィルムをファイルから出して、並べ、ガラスを上に置く。
写真フィルムを印画紙に密着させた状態で光を当てると、
フィルムを原寸プリントできます。
露光時間はテストをした方が良いですが、レンズの絞り8(絞りには数値があります)で15秒くらいです。

光を当てた後は現像➙停止➙定着の順に薬品につけて処理します。
プリント用の薬品を使います。
⬆⬆暗い部屋でカメラを手で持って撮影してる為ボケボケです。
(光の量が少ないので、長い間シャッターが開いたままになる為、画像がブレて撮影されてしまいます(手ブレ))

これがコンタクトプリント
通称;べた焼きとも言う。

次はそれを見て「コレだ!」と思うフィルムの画像を印画紙に拡大して焼き付け。
この工程引き伸しと言います。

選んだフィルムの画像を引き伸ばし機のフィルムキャリアにセットして
下には印画紙をセットして、露光(光を当てる)。
画像が印画紙に投影されます。
露光時間はテストがもちろん必要です。
露光時間を計る<露光タイマーという機械があります。10

平版の一種

2回生が取り組んだウォータレスリトグラフの作品を紹介します。

まだ授業中だった頃、工房にお邪魔したら、
「4色分解で刷れました〜◎」
と見せてくれた時の1ショット。

↓ココからの写真は合評会も終わり、
1週間の展示期間中のもの。

上回生が
「自分達の頃ともゼンゼン違う、おもしろいですね〜」
と、まじまじと観てました。


ドローイングからの展開、モノクロ作品と、
写真イメージをPCに取り込み、赤、青、黄、黒に色分解したものを順番に刷り重ねた作った作品(写真製版)
カラードローイングから、色毎に版を分け、作った作品など、
カラーの作品に関しては作り方やサイズも人それぞれに異なりますが、一人3点の展示をしました。




ウォータレスリトグラフの授業の様子は<10/12,9/14>のブログでどうぞ♘♘♘

余談。
↓ここはどこでしょう?

A.❁深泥池
深泥池(みどろがいけ、みぞろがいけ):京都市北区にある池で深泥池生物群集として国の天然記念物に指定されてます。

パッと見たところ、普通のため池
ですが、植物や生物の移ろいが四季を通して楽しめ独自の生物群集を持つ特別な池です。
最近、山の紅葉が池に写り込み、とっても美しい水面だったので紹介させてもらいました。
もし機会があれば観に行ってみて下さい。

すばやい動きが必要♦◇

イチョウの黄色が美しい今日この頃。
大学近くの北山の並木もとってもキレイ*
本日は天皇陛下の即位20年に当たり、京都を訪れてらっしゃるようで、

町は警備で物々しい感じでした。
さらにそれにともない京都御所の特別公開が1日〜10日までだそうです。

ハンガコースの2回生達は来週、合評会が待ち構えている状況のため、
ジワジワと焦りの表情の学生がチラホラ

シルクスクリーンチーム。
作品構成をしてます

製版する為にまず版となる紗にMコート(感光乳剤:光に反応する液体)をぬります。

塗ったら乾燥。
乾燥機
に入れる。

露光機(光を発する機械)に❶原稿を置く。❷紗枠を置く。
❸フタをして真空にして原稿と紗を密着。
❹露光(光を当てる)
❺露光できたら水洗い
光が当った所は固くなり、当らなかった所は水で流れます。

を作ってます。
刷り作業の時、本学はISO14001を取得してる為、
環境に配慮してシルクのインクは水性です★*

このインクは乾燥が早い!
という事と段取りが◆肝心◆なのでペアで刷り作業を行うことが多いです。
紙を次々とセットする係と刷る係
手に持ってる道具がスキージー
コレでインクに定着してるイメージを通して下にある紙に刷ってます
穴からインクを落としてるようなカンジ


大きなイメージはスキージーに平均して力が入らない事があるので二人掛かりで刷ることもよくあります◉◉◉
見た目以上に腹筋を使うのです!

一枚づつ見当(重ね刷りの目印)を合わせます
ズレないよーにね。

刷り終えたら水洗い
ジェットの力を借りたりします☆
イメージも何度か消して紗は再利用可能です!

色々な腐蝕法その1

一口に銅版画といっても沢山の技法があります。
今日は2回生・銅版画基礎で行う腐蝕法(銅板を酸で腐蝕させて版を作る方法)を1つご紹介します。

《ソフトグランドエッチング》
ソフトグランド:布目や、葉っぱ等マチエール(材料の事や素材によってつくり出される美術的効果の事)を銅板に転写でき、
鉛筆やボールペンで描いた線を銅版画にできる技法

ウォーマー(インクや銅板を温める機械)で銅板とソフトグランド(柔らかいなグランド(防蝕剤)技法名と一緒でややこしいですね。専用の物です)を暖めローラーで伸ばしひく

冷えて乾燥したら銅版にトレーシングペーパー(薄い半透明の紙)をかぶせ、その上から鉛筆でドローイングします。

できたら腐蝕液(塩化第二鉄)の中へ
そ〜っと入れます。
時間は腐蝕液の状態にもよりますがまず10〜20分位入れておきます。

腐蝕できたらグランドを溶剤で取り除く。

あとはインクをぬって
余分なインクを拭取り

湿らせた紙をおいて

プレス機で刷る!

これはラインエッチングの作品でした。
ゴメンナサイ。。。
ソフトグランドの作品はまた後日ご紹介します。

ハードグランド(乾燥して固化すると触ってもべたつかない防蝕剤)を使ったエッチング(<10/26>を併せてどうぞ)より、ソフトグランドが繊細なのでトラブルが起きやすいですが、
慎重に行えば柔らかいタッチの表情がみせれる作品となります。

この授業のもう一人の担当
熊谷 誠先生(非常勤)
コラグラフに引き続き
よろしくお願いします!