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京都精華大学 版画コースのブログです。 版画コースの授業やコース関係者の展覧会情報、様々なイベントをご紹介します。また、版画技法についても簡単な説明をしています。

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『銅版画』カテゴリーの投稿一覧

版画概論 -長岡先生-

気がつけば、もう7月ですね〜
今年は節電の夏です!
電気が使えなくなると、想像以上に色んな事が不便になります。
できるけ、少ない電気量で暮らす努力が必要ですね。

今日は少し前の事になってしまうのですが、
6月のある日のこと。

去年、版画コースを定年退職された長岡先生版画概論に来て下さいました。

銅版画の歴史、技法について、また作家紹介などの講義授業です。

先生の作品も見せて頂きました***

彼が食入るように見つめている物は…

コレ!


先生の銅版!!

キレイですね〜☆

版面がメッキされています。
<版の強度と保存のためにメッキ加工が施されている>
を見せてもらえる機会は貴重です。

版画コースの卒業生の作品も沢山見せてもらいました。

中には先生へのプレゼントとして銅版画やコラグラフが製本された物もありました♧

制作にまつわるおもしろエピソードを聞かせて頂き、和やかムードでした^^

長岡先生、ありがとうございました!
また、先生のお話を聞かせて頂ける機会を楽しみにしてますっ!

上級者向け銅版画

今日ご紹介するのは上級者向けの銅版画技法


より専門的に学び始めた3、4回生の様子をお届けします。

まずは銅板を磨く…

銅板を磨いて画面に支障が出る傷をなくします

そして、磨くといっても、グランドがしっかりと定着するようにとても細かい傷をつけてゆきます。

さっそくですが!!!上級者は…朴炭を使って磨きます。

基礎の授業では紙やすりで銅板を磨きまが、上級者は朴炭

朴炭だとより細かくきれいに磨けます✶✧✦

水をかけながら磨く…

この時にとの粉と一緒に磨くのがポイント☝


きれいに磨かれた銅板の上にタンポを使って固形ハードグランドを均一にのばしていきます。

そして仕上げは…

ワックスステーパーを使って銅板を炙り、銅板にススをつける


ワックスステーパーとは…?

細いロウソクの束で、大量に油煙を出させる為の物です。

このワックステーパーを使うことで描画する時に線がはっきりとみえ、

また、硬質の鉛筆で描いた線での描画もできます!

基礎の銅版画技法からぐっと専門的に学んでいく3、4回生たち

上級テクニックを身につけて制作をがんばってくださいね〜!

色々学びます✍2回生

GWも終わり、新緑がきれいな季節ですね。

精華大学のまわりの山々もモコモコとしていて、今が一番に美しい季節です●◦

叡山電車で精華大学へ向かう道中がとてもオススメです!

さて、今日は新学期が始まって一月、2回生の授業内容をご紹介します。

月曜日&火曜日。。

リトグラフ基礎の授業

石版画 描画中…✍

19世紀頃から続く伝統的な石版(石灰岩)に直接描写をしています。

全国の芸術系大学のなかでも石版を所有している大学はめずらしいようです!!

アルミ板の作品を刷り中…

現在は、石版に代わって扱いやすいアルミ板を使用することが多いです。

精華大学は、石版画どちらもしっかり学びます!

水曜日。。

銅版画基礎の授業

ピカピカの銅板を手にポーズ!

ドライポイント技法、ソフトグランドとハードグランドを使用したエッチング技法を修得してゆきます!

詳しい様子はまた後日ご紹介しますね。

2回生版画コースの実習は一年間を通し、

写真技法・ブックアート&イラスト・ドローイング・シルクスクリーン・木版画

CG演習・木口木版・紙造形・ポートフォリオ制作と盛り沢山のカリキュラムで進んでいきます!

とても忙しいですが、これが精華大学版画コースの魅力✧✦

色んなことが学べます✧✦

2回生のみなさんしっかり学んで色々なことを吸収してくださいね〜!

❍卒業生の展覧会❍

卒業生 藤原杏菜さん個展のお知らせです。

藤原杏菜 銅版画展

2011年11月15日(火)- 27日(日)

火〜金 13:00〜20:00

土日祝 11:00〜18:00

月曜(21日)定休



ボローニャ絵本原画展に入選したこともある藤原杏菜さん。

今回の個展では、銅版画作品に加え、人形や豆本なども展示されていました!

ぜひ、ご本人がいる日に足を運ばれて下さい。


藤原さん在郎日は

15(火)、16(水)、17(木)、18(金)、19(土)、

22(火)、24(木)、25(金) 16:00〜

20(日)、27(日) 11:00〜

galerie6c

662-0075 西宮市南越木岩町9-5 3F

http://blog.galerie6c.net/

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

2階工房交流会

新学期まであと10日ほど…

前期にあった色々な出来事。後期の授業が始まる前に紹介しなくては!

ということで、こんなことがありましたシリーズをお届けしてゆきたいと思います。

前期のなかで、3回生にとって一番関心の高かったことは、『ゼミ分け』だったのではないでしょうか…

1、2回生のうちは、色々な版画技法、表現方法を学び、3、4回生で、自分の表現にあったゼミを選んでゆきます。

版画コースでは、たくさんの表現方法が学べるので、その中から、どのゼミを選ぶのかは大きな決断。

(もちろん、ゼミが分かれた後でも、他のゼミの技法で制作することができます!)

今日は、晴れて決断をした3回生を祝して行われた、長岡ゼミと武蔵ゼミ(2階工房)の交流会の様子を紹介します。

交流会は大学内で和やかに行われました。

3回生も、4回生も、大学院生もひとりづつ自己紹介

版画は、みんなで工房を使って制作をするので、こういった機会がとても大切なんです。

2階の大きな工房に銅版画と、リトグラフ工房があります。

長岡ゼミ(銅版画)武蔵ゼミ(リトグラフ)

2階工房のメンバー勢揃い!
これから助け合いながら制作してゆくメンバーです。

OPEN CAMPUS ブックアートと銅版画

こちらは2階 銅版工房でおこなわれていた 銅版画体験とブックアートのワークショップで出来上がったモノ 

左はステンシルを使って、右側2つは体験して刷り上がった銅版画を本の表紙にしています。

簡単な綴じかたですが、本格的なオリジナルブックが出来上がりました!

銅版画を刷っています。

学生スタッフ指導のもと、刷りの体験もしてもらいました。

しっかりと重みが手から伝わってきます…

プレス機で刷ったばかりの作品 一番ドキドキ楽しみな瞬間ですね!

一緒に来られていたお母様にもご参加いただけたり、和やかなワークショップとなりました。

出来上がった作品を、今回は、時間短縮のためにアイロンで乾燥させました。

いつもは、板に貼ったり、厚紙に挟み込んで押し干ししたりしています…

こちらは、ブックアートのコーナー

出来上がった銅版画やステンシルの表紙を紙と重ねて綴じていきます。

しおり紐を作るパターンや、ビーズをつけたりと、簡単ですが、皆さんこだわって作ってくれていました⚐

じゃじゃ〜ん!

オリジナルブックの出来上がりです!!

大学の授業では、もっと本格的に銅版画やブックアートを学んでいただくのですが、

少しでも版画コースで学ぶことを知っていただけたり、興味をもっていただけたら嬉しいです。

日々研究…

銅版画工房に不思議なグラデーションがずらずらと……

作品?きれいなグラデーション

並べていたのは

大学院1年生の中根さん

実は、これ、

大学院生の技法研究の授業に向けて、インクの発色や色味の研究をしているところ。

彼女の研究テーマは

銅版画における油性インクと水性インクの比較

精華大学では、ISO14001 環境マネジメントシステムを取得しているので、

版画コースでも環境負荷の少ない新しい技法の開発や、それらを使った制作を行っています。

この銅版画用水性インクも、最近、環境に配慮をして、新しく取り入れられました。

新しいインクの特徴を知り、今後の制作に活かすため研究…

夜遅くまでがんばっていましいた。

大学院生の技法研究の発表は、7月21日(木)13時〜 T214にて行われます。

興味のある方はぜひ覗いてみて下さい。

他の大学院生も色々な技法研究、道具の研究を発表します!


ある夜の宴★

梅雨明けが待ち遠しい今日この頃、
皆サマ、いかがお過ごしですか?

3回生、ゼミに分かれての制作が進んでいます。

今日は先月のとある日の、
『長岡先生のお誕生日会&銅版画ゼミ親睦会』の様子をUPしまーす


長岡先生のお言葉


こんな時は勉強も制作もちょっと忘れて、楽しみまーす!


みんなの“愛”が満載の手作りメッセージカードをプレゼント!

先生とっても喜んで下さいました^^


✤またの機会が楽しみですね〜✤

彼らの制作

こんにちは。
今日はお天気で気持ちよいですね〜^^

先日、大学院生の実習室を覗くと>>>


メチャ、カッコつけてる!


訳ではありません。
彼は〝メゾチント〟による作品制作をしていて、
銅版がキラキラ✧チカチカして眩しいんですねぇ^^

メゾチント:金属(主に銅板)にロッカーという器具で版全体に無数の刻みを入れたり、カッターでささくれ状態の線を作る等、版を目立てする。それにバーニッシャーやスクレーパーというの銅版画専門の道具でささくれを削ったり、ならしたりしてイメージを描く凹版画の直接技法の一つ。
細かな刻みにインクが入り、削った部分についた余分なインクを拭き去る。その部分が白く浮かび上がったような感じで刷り上がる。
✦☆✧ベルベットのような質感をもった豊かな明暗表現が特徴的で魅力✧☆✦

更に、彼が挑んでいるのは、
銅版画独特の刷り

雁皮刷り
とっても薄い雁皮(和紙)に銅版を刷ります。
そのまま版画用紙に刷るより細かいディテールをひろってくれる!
画面部分だけに和紙特有の美しい色が生まれ、グッと見栄えが良くなる!
というのが利点⚑
インクを詰めた銅版を水の入ったバットに入れ、ガンピを水中で掬い上げ、糊をのせて版画用紙(ハーネミューレをよく使う)に刷る。という行程が増えるので、雁皮紙にしわができてしまった☹なんてこともあるのです。

メゾチント、雁皮刷り⇧

こちらは

〝拓本刷り〟
版木にイメージを彫り、
和紙を当てて、タンボ(てるてる坊主みたいなもの)にインクを付けてポンポンと、色をつけていく。

彫ったところが白く抜けて、彫り残した部分に色がつくのです。
タンボの素材によって色の出方が変わったり、グラデーションが思いのまま!

これ、

ゴキブリ。
よくできてますね〜ケド、、、
嫌いなものを作ってみたものの、苦手なものはやっぱり苦手だった。。。


とある学生の机の上。
知人が制作したミニロボ

ボルトとか、ネジ、ナット等でできてますー
かわいい☺
ちょとした工具系にも親しみが沸きますね

✽ ✽ ✽ 記念すべき日 ✽ ✽ ✽

東北地方太平洋沖地震で被害にあわれた皆々さん、救援にいかれてる皆さん、

今日も一日も早い復興を目指して、気候的にも精神的にも辛いなか、沸騰されていると思います。

みんなが安心して暮らせる日が一日も早く来る事を祈っています。


HANGA BLOG始まって早3年、
なんと!

✿この投稿で1001回となりましたぁ✿
ワーイッ^^

続けてこれたのも皆様のお陰でございます!
✤ありがとうございます✤

Twitterもはじめましたし、
これからも版画コースについて、版画について、色々お届けしていきたいと思います。
❃何卒、宜しくお願い致します❃

そんな記念な投稿はやっぱり最近のビッグイベントを紹介するしかないでしょう!
『長岡国人教授ご退任記念パーティー』


140名を超える卒業生&在校生が集りました✷

あの頃学生だったハンガーズ。
今やご結婚されたり、お子さんがいらっしゃたり。
いいパパですね〜


黒木先生と娘さん。
なんてカワイイ♡

はい、
パーティーは

池垣先生の乾杯で始まりました

同窓会のような感じですね

司会は9期生の瓦井さん
もちろん長岡・銅ゼミ生です⚑


夫婦のようですが違います。
9期生の勝島さんと川端先生


☆唯一のお着物☆
若女将!


比較的最近の卒業生も何人もきてました

長岡・銅ゼミ生と言えば
熊谷先生


最後の教え子となるM2鳥居本クン

この20年間の軌跡

お世話になりました!
♢♦ありがとうございました♦♢

(2期生)

こんな植物(アガベ)やこだわりの一品(お箸と江戸切り子)もプレゼントさせて頂きました。

お手紙付きのレイで感謝の気持ちを♣
(現役の学生)


先生とってもお似合いです^^

参加者でお礼の気持ちを寄せ書きに。
できあがりは残念ながらお見せできませんが、
ギッシリ書き込まれました⚐

中締めは武蔵先生

チビッコ軍団は後半かくれんぼなど遊びに夢中
☺いい顔だな☺

そしてそして最後は

✦全員で記念撮影✦
皆が持ってるのはパーティーのデコレーションをした
通称:Kunito FLAG


撮影はメインカメラマン:高橋先生

殆どの卒業生の皆さんは版画専攻は<2号館>で学びました。

今のコは知らないのです。

このあとリニューアル版画コース★対峰館ツアーへ

ホントに楽しい会となりましたね〜
✧長岡先生が喜んでおられるご様子だったのが何よりです✧

✦また、皆さんとお会いできる日を楽しみにしてまーす✦

因に
先生はあと1年間は特任教授としていらっしゃいます!!
改めまして、✧よろしくお願い申し上げますっ✧