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自己紹介

京都精華大学 版画コースのブログです。 版画コースの授業やコース関係者の展覧会情報、様々なイベントをご紹介します。また、版画技法についても簡単な説明をしています。

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『木版画』カテゴリーの投稿一覧

講座

今日は箸の日「は(8)し(4)」
食事は美しい箸の持ち方で、
美味しく、楽しく頂きたいものです。
 

ハンガサマースクール木版画に突入

担当は牧野浩紀先生

まずは下絵➔
トレース(描き写す)➔

彫刻
(手を使う時には刷ではなく、こちらの摺)➔
調整➔摺➔
✧完成✧
ザックリ言うとこんな感じで進んでいきます☀

どんな作品ができあがってくるのか楽しみですね〜

整いました✵


「私が釣りました」
と、牧野先生
 
 
いや、ウソです。
先生はそんな事、一言もおっしゃってません。
 
ではなんでしょう?
 
刷毛下ろし✶用の
鮫皮

 
刷毛下ろし:一部の刷毛は買いたて、そのまま、は使えなかったりします。
また、使い続けると、刷毛のカタチが崩れたりします。
そんな時、


刷毛の先を熱で炙り、
鮫革で擦り、
毛先を枝毛状にして使う。
髪の枝毛は大敵ですが木版で使う刷毛は枝毛が良い)
 
これで絵の具ののりが良くなったりするわけですね〜

細かく刻む

梅雨が開け、いいお天気となった今日は<夏のオープンクラス>でした。
普段の授業を一般に公開する日。
沢山の高校生、保護者の方がいらっしゃってました✪
広島、福岡といった遠方から来られてる方も。
版画コースは各学年合評会が近いので焦り気味の学生達だったかも^^
少しは大学の雰囲気をみてもらえたんじゃないかな〜と思います。
どうでしたか?

2回生/木口木版画

<6/17>の続編。

版木にイメージを刻んでいく

ビュランという先の鋭利な刃物で木を彫る。(銅版画で使う場合もアリ)
堅い木なのでホントに細い線や点も作れます✧✧✧
三角刀や丸刀などの彫刻刀も使えますよ☆

彫れたら次は摺(刷り)
油性インクをローラにつけて版木の上を転がしてインクをのせる。
↑担当
二階武宏先生のデモンストレーション

【平圧プレス機】で刷れます。
で擦るのとは違う刷り味になります。
活版刷りにも使うプレス機
ハンガコースにあるコレは、✦✦年代も古くフォルムがカッコイイッ✦✦
ちょっとシンボル的な存在だったりもします

バレンでも摺れます。
細かい箇所はあとから指でこすってイメージを浮かび上がらせたりすることも✭

✫できた作品はまた後日ご紹介します✫

まずは土台

2回生/木口木版画制作に入りました✰

木口:木の年輪の見える側(堅く、繊維が詰まっている)

ココにビュラン(先の鋭利な刀で銅版や木口木版に使用)や三角刀で彫り、

イメージを作りこんでいきます。

木口の版木が彫り易く、摺り易く、なるよう、

ペーパーヤスリで磨く✧

彫った箇所が分かり易いように

墨で色をつけ、

裏が傷まないよう、カバーをする。

✪✪ 土台完成 ✪✪

ツルッとしててキレイ〜✧

さぁ、どんな絵を刻む!?

生まれ変わる

木版画で版を作るときの必需品、
そう、
✷彫刻刀✷

でも、使い続けると、刃が丸くなってしまったり、刃が欠けてしまうことが…
そんな時は
✧刃を研ぐ✧

砥石に刃をあてて、種類によっても角度等を変えて研いでいきます。
砥石(といし):金属や岩石などを切削し、研磨するための道具。

牧野ゼミ生達
自分で研ぐと、愛着が湧きそう✿✿✿

木版画では水砥石を使用。
水砥石には粒子の大きさによって、荒砥石、中砥石、仕上げ砥石の3種類があります。


生まれ変わった彫刻刀達
キッラーン✦✦✧

最後は砥石も削れてしまうので、砥石同士を合わせて終了。

インクと版の関係

1686年、華氏温度目盛り(°F)を定めたドイツの物理学者ファーレンハイト氏が誕生した今日は
“温度計の日”
だそうです▽▽

5月の中旬とは思えない程の気温でしたね〜

3回生/レーザーエングレーヴィング
昨日も「学び〜」の案内でもホンの少しご紹介しました木版↓↓

水性インクでも

油性インクでもOK◉なのですが、

まぁまぁのできですが、水性班の方が苦労が伺えました。
 
やはり、繊細な調子に水気は滲みやすいみたい///
 
アクリル班↓↓

凹版はインクをのせてからイメージ以外についたインクを取り去ります。

写真画像など、あんまり木目が詰まった感じのイメージは特に!
インクの固さ調節しないといけません!!
市販のインクそのまんまではダメらしい///

2回生✶秋✶

<未公開授業写真紹介>

後期/ウォータレスリトグラフ


感光させて製版するため、
フィルムに絵を描きます☀


デジタルイメージも作れます


原稿


レーザープリンター(レーザーを感光に利用する印刷機)で出力

こちらは
同じく後期/木版画


木版は1回生でもやったのでその応用編
腕は上がった?


絵の具をのせた版に紙を置く時、
ズレないよーに、
イメージのまわりを汚さないように、気を張ってます⚡


先生に進行状況を相談しつつ
作品へ近づけていく✠✠✠

いつもと違う

今日は版の裏表いつもとひと味違う表現を感じる木版画技法を紹介します。

<裏彫り法>

右の色だけがついた版木を刷ったのですが、刷れたものには模様ができてますよね。
版木には何も彫ったあとがないのに不思議〜◈

なぜでしょう?


コレ▲さっきの版木の裏面

表は何もしていませんが裏面にイメージを作ってありました。

版木の裏面を彫刻刀などで彫り、表面に色(インク)をつけ、

プレス機で圧力をかけると彫った部分は圧力が抜け、
インクが紙に写らないという仕組みになっていたのです!!

表面にイメージを彫った時と違って
✰彫り跡の輪郭が柔らかくできるのが特徴✰

似たようなやり方で
<針金法>というのもあります。

これは、版木には何も手を入れません
針金や、金属質のものを使って、イメージを浮かび上がらせる技法。

種も仕掛けもない板の上に
針金などでイメージを作り、それを置きます。
そこへインクをつけた板を重ね
その上に紙を置き、

更にまたまた種も仕掛けもない板をのせ、プレス機で圧力を加えると、
針金のイメージ部分だけ紙に刷れるというもの。

この方法だけで作品を考えるのは少し難しいかもしれませんが、
他の手法と組み合わせると不思議な印象の作品になりそうですね✦✧

もう一つ、
<陰刻法>

黒い紙(墨汁で染めてます)に白のガッシュ(絵の具)で刷ったもの。

もちろん白以外の色も使えます。
普段は白い紙に刷ることが多いのですが、
黒い紙を使うと絵の具の発色も変わって、
☉☉すこし年季の入った風合いのものになりそうですね☉☉

✦応用すると一版で多色刷りもできます✦

09秋ぐらいです

<紹介できていなかった学生の作品>


2回生が取り組んだ木版基礎

水性木版画
多版多色(何枚かの版を使い、色も何色も使って1枚の作品に刷上げる)で制作。

こちらの作品は最終形態は1冊の本仕立て

油性木版もしました。油性絵の具を使ってプレス機で刷る。
手でもできますが、より強い圧力をかけた方がキレイな色面が作れます。

逆に自然素材(木)を生かしたやさしい表情も得意とします。
木版画はこんなモノクロの作品イメージが強いようですが、
見て頂いたように、
カラフルで、柔らかな感じ
インパクトのあるイメージの両方の作品ができます★

作品紹介♦木版画♦

日中は寒さが少し和らいでましたね❂

✽1回生木版画基礎の作品をご紹介します✽

まずは一版でモノクロ作品
次に多版多色(版を何枚か使ってイメージを重ねて作るカラーの版画)をしました。

モノクロの作品をいかし色に分解してカラーの木版画にしたり、


ぜんぜん別のイメージでつくったり。


最も馴染みのある版種ですが、意外とモノトーンな印象をお持ちの方が多いように思います。
でも観て頂くと、きっと、木版画に対するイメージが膨らむはず✧✧✧

授業の様子は☛☛<11/3><11/16>でどうぞ!