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京都精華大学 版画コースのブログです。 版画コースの授業やコース関係者の展覧会情報、様々なイベントをご紹介します。また、版画技法についても簡単な説明をしています。

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『授業風景』カテゴリーの投稿一覧

原料,方法を知る*。

◇未公開写真シリーズ◇
本日は実技ではなく版画に関わる講義の授業風景を少し。
「版画概論」では基本4版種
木版、銅版、石版(リトグラフ)、孔版(シルクスクリーン)
の原理や技法を学び、作家を知り、様々な版画作品に触れます!
そのため担当は北野先生ですが版種毎にゲスト講師に来て頂きます。

↓二人で何かを裂いてるようですがコレ、何だと思いますか?

A. 楮の皮(煮て柔らかくなったもの)です。
楮は和紙の原料となる植物で、繊維が長く、絡み合う性質が強いので丈夫な紙となります。
他にも版画で使う和紙の原材料には三椏、雁皮などがあります。

この日は紙造形を学ぶ日という事でゲスト講師は非常勤の福岡舞子先生◎。
先生が持ってらっしゃるのが楮(煮る前)
手前に見えてる物ながし漉き用(和紙漉き)のスケタ(紙を漉くために必要な道具)
ス:簾のようなもの(画像手前:丸められてるもの)
ケタ:木枠

紙造形は版画?
と思われるかもしれませんね。
版画はイメージを定着させるものとしてやはり紙とは切っても切り離せない程の仲◑◐
<もちろん、紙以外の物に版画を刷る事はできますが。>
京都精華大学の版画コースでは、そんな紙の事も知ろうと大学施設の中では最大級の紙工房を持ち、紙造形の授業にも取り込んでます。
(紙工房の様子は8/21などでどうぞ)

大学での授業はどうでしたか?

京都精華女子高等学校との高大連携授業が行われました!

ここで言う高大連携授業とは、
京都精華大学で京都精華女子高等学校の生徒さんに大学で授業を受けてもらう事で、
今回、版画コースでは銅版画(腐食技法)とピンホールカメラを使った写真の授業を行いました。


1、腐食液を使った技法(エッチング)を体験するので、皮膜<防食材の事でグランドという>を引いた銅版をニードル(針のような道具)で絵を描いている様子です。
<エッチングは細い線や点などの細かい調子が表現できます>
2、みんな頑張って制作をしています!
3、インクを銅版に詰めプレス機に通している様子です!
 どんな作品になるか楽しみです♥

4、刷り上がり!
 とてもうまく刷れました。
5、制作を終えた後、生徒の皆さんと講師、アシスタントを含めて
記念撮影しました!

幅を広げる

久々に4回生の授業の様子を紹介します。
↓この授業は<選択+オープン>という形をとってるので、ハンガコース以外の学生も受講できます★☆

実技ではなく講義なのですが、プロの制作活動現場の話をたくさん教えてもらえます。

学生の作品制作に活かせる情報がいっぱいですね!

主に映像、メディア・アート、パフォーマンスの実例を取り上げます。
この日は展覧会で必要となる道具設備などについて。

担当は、非常勤粟津 一郎先生
◇新任の先生です◇
よろしくお願いします!

スペシャル講義

この時期,1回生、2回生ともに自由制作時期に入ってます。
特に2回生はグループに分かれ版画4版種(凸版<木版>、凹版<銅版>,平版<リトグラフ>、孔版<シルク>)
プラス写真、紙造形、ポリマー版画技法説明映像の制作に取り組んでます。
それに伴い,映像制作の向けての講座が行われました。

一般講義の行われる教室にて。
↓講師は3回生CGMac担当非常勤の先生です。


内容は主に、デジタル映像における知識や,機材の紹介使用方法などです。

映像を撮るのは初めての学生が多いですが,どんな作品になるのでしょうか?楽しみです!

池崎義男ワークショップ

二日目の今日は楮を使った和紙と墨のワークショップ。
手作りの枠を使って透かし紙や落水紙(上から水を落として作る。水玉のような模様ができる)、植物などを中に入れ込んだ紙の技法を教えて下さいました。◆透かし紙:土台となる和紙に型を抜いた紙を重ねてゆき何層かでできたもの。


光にすかして見ると一段とキレイ☆
漉いた和紙に楮を挟み込んでます。
❖墨・水墨画
池崎先生は洋紙に水をたっぷり湿らせその上から墨で描いていく手法をなさいました。「たらし込み」と言われる技法の1つです。
乾かない間に刷毛や筆を使って墨と水をコントロールし描画なさいます。時には油(皮脂など)や塩、『気』を使うとのことでした。
一旦乾燥させ、再び描き足す。これを数回繰り返して作品を作られているそうです。


墨が生き物のように動いていく様子がおもしろかったです。
二日間に渡り沢山の話を聞かせて頂きました。池崎先生、ありがとうございました。

池崎義男レクチャー&ワークショップ

今日と明日の二日間に渡って、アートセンターカレッジオブデザイン(アメリカ)の教授である池崎義男先生にお越し頂き、レクチャーとワークショップを開催しています。
池崎先生は和紙と墨を素材にして、平面、立体を展開されている造形作家です。
←池崎義男先生
◆初日はレクチャー。以下のような内容でした。
アメリカで大学、大学院生活を送る。卒業してからもアメリカでいろいろな素材と関わりを持ち、
和紙と墨の魅力に惹かれ竹をモチーフに制作するが、素材収集の難しさに直面する。
もう一度日本でやり直そうと決意し、故郷である北九州に帰国。
職人さんの元で紙漉きについて6年間研究し、後に紙を教える立場となる。
現在では日米を行き来し、作品を発表、展開している。


池崎先生の講義をお聴きしていると、長年アメリカで生活されている中で自分が東洋人であることを自覚していき日本人である喜びに気づいていく、といった印象を受けました。
また、池崎先生は気になった言葉をメモされる習慣を持たれていて、今まで収集されてきた言葉を教えて下さいましたが、素材との関わりを超えて、哲学的な考えも作品に浸透していることが伺えました。

↑持って来て下さった資料をみてます。

↑レクチャーの後半、先生の作品と紙を使った作品など沢山の参考資料を紹介して頂きました。

↑質疑応答中。学生の質問に丁寧に答えて下さいました。
明日はいよいよワークショップです。
和紙の美しさを実感する機会になると思います!またその様子もUPします。
池崎先生のホームページhttp://sandostudio.com/index.html

版画概論


版画コースでは実技授業だけでなく講義授業があります。
この授業では毎回様々な版画の形式や技法について学び、ビデオ・スライド等で沢山の作品を観ます。
この日は武蔵先生が自作品を前に講義して下さってます。

授業開始

本日授業が始まりました。
写真は3回生のMacCGの授業風景、1回目はコンピューター全般についての講義と講師による3DCGのデモンストレーション。残念ながら3DCGは授業メニュー外ですが珍しいものなのでよい機会と思います。これから半年かけてPhotoShop、Illustrator、Flashを使ったアニメーションについて学びます。写真下はコンピューターの授業風景、上はさっそく制作を始めた2階工房の4回生。