『リトグラフ』カテゴリーの投稿一覧
2010年4月27日(火) 22:31
2回生/リトグラフチームの動向
描画が終わると製版➔刷り
となる訳ですが、
今日は〔刷り〕をお届けします。
製版インクをアラビアゴムを通して溶剤で落とす。
ローラーでインクをのせる。
乾燥は大敵なのでスポンジで常に水分を与えて保湿
<インクは油性。描いたイメージ部分は油性と仲が良い状態ですから水分を与えながらローラーを転がすとイメージ部分にだけインクがのる>
この水と油の反発性がリトグラフの✶鍵✶
慣れないうちは二人一組ですると上手くいきますよ〜☺
インクがのったら
紙を置いて
リトグラフ用プレス機で刷るのです!
ゆっくり、途中で止まらずに
すこ〜し力がいります。
1枚目の刷はまだまだインクが馴染んでないので薄めに刷れる。
2枚目、3枚目からが❈いよいよ本番❈
刷り待ちのリトグラフストーン達
担当は山内裕美先生
よろしくお願いします!
2010年4月13日(火) 21:51
✱2回生、版画技法の基礎を学ぶ✱
石版画編
平版の一種ですが石、正確には石灰石に描いたものを紙に刷るのです。
製版、刷り、という工程はもちろん、ある訳ですが、
まずイメージを作らなければ話が進みません✶
みんな石にイメージを描いています✎✎✎
描画材料は✧何でもOK✧
ではありません!!
石版画専用のリトペンシル(右)、リトクレヨン(奥)、解墨(左)
と呼ばれるものを使います。
そのすべてに油性分と脂肪分が含まれてます。
なぜ油分が含まれてるかというと、
石版画は水と油の反発作用を利用した版種なので、描きたい部分は油性でなくてはいけないのです。
言葉でお話ししてもなかなか分かりにくいのですが、
✯特徴としては描いたままの状態が紙にうつる版種です✯
色も自由に刷り重ねられますし、一見、「絵画」のような感じです。
ではまたこの続きは後日お届けしまーす!
2009年11月26日(木) 19:29
2回生が取り組んだウォータレスリトグラフの作品を紹介します。
まだ授業中だった頃、工房にお邪魔したら、
「4色分解で刷れました〜◎」
と見せてくれた時の1ショット。
↓ココからの写真は合評会も終わり、
1週間の
展示期間中のもの。
上回生が
「自分達の頃ともゼンゼン違う、おもしろいですね〜」と、
まじまじと観てました。
ドローイングからの展開、モノクロ作品と、
写真イメージをPCに取り込み、赤、青、黄、黒に色分解したものを順番に刷り重ねた作った作品(写真製版)、
カラードローイングから、色毎に版を分け、作った作品など、
カラーの作品に関しては
作り方やサイズも人それぞれに異なりますが、一人3点の展示をしました。
ウォータレスリトグラフの授業の様子は
<10/12,9/14>のブログでどうぞ♘♘♘
余談。
↓ここはどこでしょう?
A.❁
深泥池❁
深泥池(みどろがいけ、みぞろがいけ):京都市北区にある池で
深泥池生物群集として国の天然記念物に指定されてます。
パッと見たところ、普通のため池。
ですが、植物や生物の移ろいが四季を通して楽しめ、独自の生物群集を持つ特別な池です。
最近、山の紅葉が池に写り込み、とっても美しい水面だったので紹介させてもらいました。
もし機会があれば観に行ってみて下さい。
2009年9月14日(月) 20:05
今日から後期授業開始です!
まず、2回生のウォータレスリトグラフの授業の様子です
簡単に言うと
これは平版の一種で、
アルミ板に感光性(光に反応する)シリコーンが塗ってあるものに
イメージを感光させて
紙に刷るというものです。
版面はフラット(でこぼこがありません)で、描いたように刷れます☆
製版から印刷までがリトグラフより簡単でスピーディーにできます!
しかも!インクが大豆油脂から作ってるものを使用してるのでエコロジーです。
今日はこの技法の製版のレクチャーがありました▲
イメージはフィルムを使います。(写真奥)
露光機を使って感光(光を当てる)。
感光したら薄らイメージが版に写ってますね。
これではまだ刷れないのでイメージを版に定着させる作業をします。
まずは保護用の薄いフィルムを剥がし、
現像液を
パット(左手:学生が持ってる赤い物:ブラシ状になってる)で全体に塗りこむ。
徐々に
イメージが
ハッキリと浮かび上がってきます。わかりやすいように
ピンク色の染色剤を使ったりもします。
乾燥したら次は刷り。
ウォータレス=水を使わない
という意味ですがその理由は印刷時にあります。これがリトグラフとの大きな差!
それはまた後日ご紹介します。
@2F実験工房
2009年8月26日(水) 12:47
今日は◆リトグラフ◆の道具の紹介。
石版画ともいわれ、平版画の代表です◉
版面に油性分を含んだ描画材でイメージを描き、そこに科学的な処理を行い、
と描いた部分にのみ刷りたいインクが付き、紙に刷るというもので、水と油の反発生を利用した版種です。
見た目版面にでこぼこはありませんし、
この科学的処理というのがあるため、
版画の技法の中ではその方法が最もわかりにくいと思います。
版には石灰石が元々使われてましたが、石が貴重な事と軽くて便利なアルミ版が主です。
石灰石を使う時には石を磨かなくてはいけません!
左:金剛砂(金属粉の粒の大きさを徐々に強い小さくながら磨く)
中央:石同士でも良いですかこういった道具を使う事もあります。
鉄板部分を石に当てて取っ手を回しながら磨きます。
右に写ってるのが石灰石です。
描画材料
右から
リトペンシルNo1~5、番号の
若い方が柔らかい。と手前
ダーマトグラフ。
リトクレヨンNo1~5、
左-
解き墨:リトペンと同様、墨と油性分・脂肪分を含んだ描画材料。
製版や刷りに必要な材料
手前:
アラビアゴム固形(これを水に溶かして使う。左がその液状。製版や版の保存、描画時のマスキング効果もある)
右から
セルローススポンジ(植物繊維で版版面を水でふいたり、アラビアゴムを塗る時に使う)
タルク:描画部分を酸から守る
左奥-
チンクタール:製版時に使う
製版用ローラー:
裏皮が使われてる。と
製版インク:印刷インクと違い、
乾きにくいので保存にも使う。
手前は
手皮:ローラーの滑りが良いよう
に持つもの。
平版用ゴムローラー:刷りの時にインクをこれにつけて版の上を転がしながらインクをのせる。
手前はインクの練ったり、のばすための台。
こういう小さなものも使えます。
インク:リトグラフでよく使われる油性インク
平版用プレス機:スクレーパーと呼ばれる(最近は樹脂のもが多い)のようなもの
垂直に圧力をかけ、
水平に移動させて刷るもの。シリンダーは下に一つ
右側に立てかけてある乳白色のものは
チンパン:版、紙、あて紙、チンパンとのせて圧力掛ける時に
スクレーパーの滑りを良くする。
2009年6月11日(木) 15:54
大きいサイズの作品の制作にはどんな手法でも一人でするにはとっても難しいものです。
特に初めてチャレンジする時には不安や緊張があると思います。
彼女は前回の作品の刷でどうやら上手くできなかったようで、リベンジすべく、
サイズも大きくしてTRY★
でも心配で先生に製版からアドバイスを受けていました。
そしたら他の授業で来て下さってた山内先生も加わってのスペシャル講座となりました!
嬉しさと緊張と、という感じですね^^
製版ローラーを転がしてる時は乾燥は禁物!うっかり乾いてしまった所に製版ローラーを転がすと版面に製版インクがベットリついてしまうので常に版の様子を見ていなければいけません。
先生二人の目が☆光ります☆
その横で、
黙々と銅板を磨く!!
2009年4月13日(月) 19:41
今日から2回生、3回生の選択必修科目が始まりました。今日は2回生リトグラフ基礎の1コマをご紹介します。
まずは伝統的なストーンリトグラフを学びます。
細かい説明は抜きにしてとりあえず、石に描くのです!
そして、それが描いたままに転写できちゃいます!
化学反応を利用するのですが、その説明はまた今度。。。
という訳で、最初に石を研磨(磨く)します。コレをしなくちゃ始まりません。
金剛砂と呼ばれる鉄の粉で磨きます。
この作業が上手くなるには経験とちょっとしたコツがいるかも!?
ザラザラ〜♩というような音が聞こえてきます。
磨けたら、きちっと平にできているかをチェック★
できてなかったら
やり直し↓↓↓
平らになってなかったら刷った時に出ない部分ができてしまうから。