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自己紹介

京都精華大学 版画コースのブログです。 版画コースの授業やコース関係者の展覧会情報、様々なイベントをご紹介します。また、版画技法についても簡単な説明をしています。

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『ゼミ』カテゴリーの投稿一覧

美味しいとこ取り

◇木版リトグラフ◇
のレクチャーが牧野ゼミで行われました。
木版なのにリトグラフ?と思われるかもしれませんね。
どういう事かというと、版は木を使います。
それにソリッドマーカー<強力な油性の性質でクレヨンのようなもので文房具屋さんなどで売ってます>で描画し、手描きの風合いに、プラス、彫刻刀で彫りの要素を加える事ができます。
刷り方はリトグラフの油と水の反発生を利用します。(インクは油性)
プレス機は銅版や木版用を使用
でも、色々注意点があります!

まず描画はソリッドマーカーか解墨を使います。(リトクレヨン・ダーマトグラフは使用できません!)

その後、明晩と膠を溶いた液体を塗ります。コレで版木を油性分に反応する性質に変えます。
次にアラビヤゴム(アラビアゴムノキ等の植物の樹皮の傷口からの分泌物)を塗り時間をおきます

の時には塗ったアラビヤゴムをスポンジで拭き取りインクをローラーで転がす描画部分だけにインクがのります
このとき乾くと描画部分外にもインクが付いてしまうので水分量には気を付けて!

インクが付いたら紙を置いてプレス機でぐるんぐるん回します!

どれどれ、刷りはどうかな?

こんな具合!まずまずの出来ですね♪
1回目の様子を見て2度目の刷にいかしていきます⦿

ウラを見せる

◆裏摺技法◆
水性木版画の技法のひとつ。
通常水性木版はこのように↓墨(デモ用なので分かりやすいように黒い絵の具を使ってます)を摺った方が表となる訳ですが、これを裏返しにして見える絵が表面となるのです。

和紙を通して墨の滲みがキレイに見せれます。

版木に引っ掻くように彫刻刀でイメージを作ってみたら・・・

まくれた木が吸い込んだ墨が点の滲みとなり、それととが合わさった表情が見えてきます。
手摺なので、版木が同じでも、圧力の入れ方によって見え方が変えれます
上と下では摺りが違いますよね。↓↓

裏摺法は全体が水性木版。それに、この技法を部分的に取り入れられた作品となる事が多いと思います。

↑牧野先生がにあててるのがバレン(竹製)ですが、ナゼあててるでしょう!?

答えは明日

こんな方法もあります

◇パズル技法◇
油性凸版のひとつです。
版木を自由なイメージに糸ノコギリなどで切り抜きそれぞれにインクをのせ、刷るといものです。
今回はデモ用なのでイメージ全体を切り抜いた後、それらを合わせたものになってますが、
イメージの一部にだけ、こういった切り抜きの形を加える使い方もできます。
版木はシナベニアを使いました。

まずはインクローラーでのせます。
全てにインクをつけれたらプレス機で刷ります。
この技法はバラバラの版木全てを一気に刷り上げるのでに水性だと時間差でインクが乾いてしまう為、基本は油性限定です。

出来上がり★


↑板を切って合わせてるので、その部分はどうしても隙間ができてしまいます。なのでこのようにイメージの形と形の間に白い箇所(紙の色)が生じるのが特徴的です。

ヘイターさんが考えました。

木版画の技法紹介◆ヘイター技法◆
一版多色油性木版画の一種で版木にジェッソ等でイメージを作り、油性インク何層か重ねて刷ります。以前にも紹介しているコラグラフに近い技法です。
まずはベースとなるインク(やや固め)をのせ余分なインクを寒冷紗などで取り除きます。
凹の部分にインクを詰めている状態です。

次に先程よりやわらかめのインクをローラーでのせます。
今度は凸の部分にインクを置きます。

最後にやわらかいインクをローラーでのせて刷ります。
このデモでは3色重ねにしましたがもう少し版を重ねる事もできますし、2色でもできます。

プレス機の圧力調整します。

版の凹凸のイメージ3色の重なりで浮かび上がっているような刷り味で、一見一つの版で一気に刷ったとは思えません!

♧兼ね備えた♧

プライウッドグラフ<=木版リトグラフ>
版木となるベニヤ板の表面にゼラチン質を塗る木版の表現と平版の表現を合わせ持った技法です。

↑プライウッドグラフの版になる液体作り。
ミョウバン(手前の白い物)と、にかわ(ゼラチン)をお湯で溶かす。

↑できるだけ均一に刷毛で塗る。暖かいに塗り切らないと液体が固まってしまいます!

ソリッドマーカー(描画材料)油性分のクレヨンのようなもの。
(左)描画と彫りを加えた版木(右)刷り上がった版画

平版の特性を利用するのでインクは油性プレス機に通します。
これはデモ用なのでモノクロ作品ですが、一版多色ができます!ソリッドマーカーで描いた部分以外にも水性絵の具で版木に色を付けて一度に刷る事もできます!色数も自由☆

◆はがし刷り技法◆

油性凹版技法の1つで版木にシリコーンや、彫刻刀を使って凹凸を作り、油性インクでプレス機を使わずに刷る版画。

◇白い部分がシリコーン

◇一度、インクを全面に塗ってから余分なインクを拭き取った状態

木工用ボンドを塗ります

◇紙を置いて密着させる

◇木工用ボンドが乾いたらゆっくりと紙をはがします

完成☀

マチエール技法

◇木版の技法紹介◇
板にジェッソ木工用ボンド輪ゴムエナメル線などでイメージを作り、<これが版になります>
油性インクでプレス機を通して刷ります。
↓版にインクをのせてます

見当に合わせて紙を置く

↓版から紙をめくる瞬間がドキドキします☆


@3F木版工房。

木版画でリトグラフ!





木版画の板を特殊な加工をほどこしたものです。
 これに油性分の強い絵具で絵を描くとリトグラフ(平版画)
がつくることができます!

in 先生方の研究室 part2

今回は4回生のゼミの様子です。3回生達に比べると慣れたご様子。

↓課題の説明中でした。

↓こちらは工房でゼミが行われてました。ビデオ鑑賞をする事もあります。

in 先生方の研究室

最近、3回生はゼミ分けがありました。ゼミがスタートすると個々の作品制作の時間が増えてきます。ゼミは学年ごとにが行われ、各先生方の研究室にて制作状況の話をしたり工房にてレクチャーがあったりします。


↑↑和やかなムードです。