『ゼミ』カテゴリーの投稿一覧
2010年2月17日(水) 19:22
今日は各工房&教室の✫大清掃大会✫
@木版工房
◎でもココはわりといつもキレイです◎
いつも使ってる道具を美しく✧✧
道具が汚れていたら思うような制作に繋がらない事もあります!
そして
道具は大切に使い、長持ちさせたいものです。
PC関係はホコリが嫌い⚡⚡
水分もキライ⚡⚡
丁寧に掃除します。
掃き掃除も拭き掃除も。
年に何度か工房がピッカピカになるのです✦✦
そんなにお目見えしませんが“ジャンボローラー”を持っています!
大きな作品制作時に使用します。
手前が通常ローラー。こんなにも差がっ!!
持つだけでもか弱い女子には一苦労。。。
インクをつけるのは大仕事!?
@ポリマー工房
★工房にも感謝★
教室のそうじが終わると
今度は教室の移動をします✪
学年が上がるにともない教室もかわるからです。
❖❖4月から場所も新たにスタート❖❖
2010年2月15日(月) 21:16
4年に一度の冬の祭典、オリンピックが始まりましたね☃
日々アスリートの方々の活躍を目にします。
✧✧メダルはとれなくてもその姿はカッコイイですよね✧✧
今日は久し振りに牧野ゼミのレクチャーを紹介します。
最も誰でもができると言っても良い手法
<紙版画>
版も凹凸を作るのも全て紙。
イメージのカタチをハサミやカッターで切り取ったり、手でちぎるなどをし、
版となる台紙に糊で貼付けていきます。
版紙を切り抜いてもOK!
土台となる版紙はできるだけ厚手のものが良いです◎
油性インクをローラーでのせるバレン(木版などに用いる摺る為の道具)でも摺れますが
今回は
プレス機の強い圧力で
しっかりくっきりイメージを起こします。✷こんな感じにできました✷
紙くらいの厚みでもイメージはあらわれます◉◉ただ、
同じように何枚も摺るのは難しい。耐久性には弱いのです。。。
⇧コレは凸版刷り(版のでこぼこの凸部分にインクをのせて刷る技法)
次は紙版画の凹版刷り(版のでこぼこの凹部分のインクを刷る技法)
先程と同じようにまずインクをのせ、
そのあと、凸部分のインクを拭取ります。凹んだ部分にだけインクがついてる状態になります。
そのあと、プレス機で刷る
⇧紙版画で使った道具と、デモ用の凹版刷の版と作品
✬凹版刷りの方がイメージのカタチが紙を重ねて作った部分の様子もよく出ています✬
インクを拭取りつつ、インクが隅々まで行き渡るように詰めているからです✦
2009年12月11日(金) 20:48
今日は木版画の技法を2つご紹介します。
⓵<彫り進み法>
木版画制作の場合、版の作り方には大きく別けて2つあります。
一つは色毎に版を分ける分解法。版木が何枚か必要となります。
もう一つは一つのイメージを刷ったら、更に彫りを加えて刷るという工程を繰り返して作る彫り進み法。
この方法だと一度彫ってしまうと元には戻れないのですが、版木が一つなのに何枚も重ね合わあせたように見えます。
エディション(同じものが沢山ある状態)が欲しい場合は、
最初のイメージを彫ったら、欲しい分だけ刷っておきます。
イメージを作って一度刷ったら、また彫る。
先程刷った紙に刷り重ねます。
色は自由に使えます。
そしてまた彫る。
で、2回摺り合せた紙にまた摺り重ねる。
完成まで、これを繰り返す訳です。
彫り進みは版木を見ると
一番最後に彫った状態が残ってるので
⬆のように前のイメージが無くなった???となりますよね。
でも
紙の上では確実に一回一回作ってきたイメージが重なり合ってます✧✦✧
ちょっと不思議に思うかもしれませんね。
それから、彫り進みだとずっとその方法でないといけないという事ではありません。
分解法と彫り進みを✧融合✧してももちろん良いのです✯
⓶<パズル法>
版木を刷りたいイメージのカタチにのこぎりなどで切り取り、
切り取った版毎に色をのせて、
それらを合わせて刷るというもの。
これはひとつずつインクをのせてから一気に刷ります。
なので、水性では乾燥してしまうので、基本は油性です。
今回のデモではラワンベニア板と言って、木目がくっきり出てくる合板を使いました。
シナベニア板(合板)にすると、木目が出ない刷り上がりになります。
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⬆版木に一部セロハンテープを貼って、インクをのせてから、一度余分なインクをふきとり刷るという凹版刷りにしました✯
セロテープのように厚みの薄いものでも凹版刷りだとこんなにしっかりしたイメージになるんですね
✦スゴい✦✦
デモでは一枚の版木を全部カタチに切って、それらを合わせてますが、
全体のイメージの一部にだけパズル版を入れて✧融合✧してもOKです!
そんな感じに色んな技法を組み合わせてイメージ作りをすると、
「えっ、これどんな風に作ってるの?」
と、一つの技法ではなかなか出せない、イメージの絡み合いがおもしろい作品になりますね♚
2009年11月23日(月) 19:41
□■勤労感謝の日■□
皆さん、如何お過ごしでしょうか?
今日は3回生の後期中間合評会が行われてました。
作品紹介をしようかと思いましたが・・・明日にします。
以前、牧野ゼミでレクチャーがあった<はこびの作り方>をご紹介します。
はこびとは?
木版画でといた絵の具を絵皿から本版木の上に持っていく為の竹製の筆。
絵筆でも代用できますが、コレの方がより絵の具をたっぷり含ませることができる。
竹皮を使います。
今回は新しい竹皮でなく破れた本バレンから作る事にします。
エコです!
木工用ボンドを竹皮につけて
木の棒に巻きつけていき、
凧糸でしっかりくくりつけます。
毛先を針やカッターでとかし、筆状にする。
細かい程絵の具を含みやすいそうです。
簡単なので、ぜひチャレンジみて下さい!
※作り方は場合によっても変わりますし、個人差もあります。
2009年10月23日(金) 18:40
◆◇本ばれんの包み直し◇◆
本ばれんは竹皮(左:古)、
ばれん芯(右)(竹皮芯によく似た性質をもつテトロン/ナイロン併用素材で編み上げたもの)、
当て皮(中央)(和紙を何枚も重ねて漆塗りをしたばれん芯をおさめる皿状のもの)でできています。
まず新しい竹皮を湿らせ、作業しやすいように息を吹きかけ湿度を加えつつ暖めて柔らかくする。
竹皮のスジを適度につぶす。
皮が柔らかくなって、広がります。
握る部分以外を切り取る。
竹皮の上にばれん芯、当て皮を置き、竹皮を内側に折込んでいく。
折込めたら握る部分もねじり上げる。
できた方をしっかりと押えて反対側も同じ要領で行う。
両方を中心に向かって引っ張り、
ひもで縛る。
余分にねじった竹皮を切る。
湿らせたタオルで
バレンを覆って、
ひもでくくり、
形を整え、乾燥。
この後、タオルを取って、
★出来上がり★
(この
一連の作業は人によって多少差があります。)
初心者には難しい作業で学生にはきっとムリ。。。
ですが、職人さんの手にかかればホントに美しいばれんとして生まれかわります*
2009年10月5日(月) 18:48
先日、牧野ゼミ(3回生対象)で◆木版石膏刷り◆のレクチャーが行われました。
石膏刷りは昔からある技法なのですがそんなに一般的に知れ渡っていないかもしれませんね。
凹版をプレス機や紙を使わない版画♦
立体作品としても見せられ、繊細な世界が引き立ち、紙とは違う重量感のあるちょっと不思議な魅力のある手法です★
木版だけでなく銅版やその他にも応用が利くようです◎
○版作り○
まず
版木にニスなどを塗ります。
ニスが乾いたら
彫刻刀などで描画。
油性インクをつめます。
余分なインクを寒冷紗(硬くて荒いガーゼのようなもの)で
拭取る。
版木と同じサイズの石膏を作りたい場合は
塩ビ板の上に
版木がすっぽり収まる縁を作り
その中にインクののった
版をセットします。
版の
一部のイメージのみ写し取りたい場合や
不定形なものを作りたい場合は
版木の上に直接流すのもOK!使い方は応用できます。
○石膏の準備○
ココでの石膏は通常立体作品などを制作するものとは違い歯科用の超硬石膏を使用します。
容器に適量の水、石膏を入れ、上下左右に撹拌。
版木の上に流し込み、確実に硬化したら剥がします。
硬化を確認し、塩ビ板を曲げると版木と石膏がはずれ、
次に、慎重に!版から石膏を剥がしとります。ドキドキ
キレイに刷れてます*゜
この後アクリル絵具や水彩絵具で加筆をしたり、インクが載った面を彫って、石膏の白地を出したりもできます!
なんだか色々できそうでおもしろそう♪
☆版画コースでは池垣教授が銅版石膏刷りでの作品を多数発表されてます☆
2009年9月29日(火) 19:16
先日2回生でウォータレスリトグラフの基礎授業のお話をさせて頂きましたが、
3回生にもレクチャーがあります⦿応用編です★
基本的には武蔵篤彦先生(教授)のゼミ生(主に平版を専攻してます)に向けてものです。
右:ダイヤマット(製図用フィルム)にアクリルガッシュの黒でイメージを描き、
コレを原稿とします。
ウォータレスリトグラフの版はアルミ板にシリコンが塗ってあるもので、
露光機で30秒ほど感光させ、
現像液で製版します。
(現像液を専用のブラシで版面をなでるように動かすと描いた部分のシリコンが剥がれていきイメージが現れます)
イメ−ジが
どピンクなのは製版部分が
わかりやすいように染色液をつけていてそれがピンク色をしてるのです。
イメージが現れたら
後露光をします。
版を
強化するため。
このあと、
ニードルで版面を引っかくとその部分のシリコンが削られ、それもイメージとして出てきます。
感光しないような
細いラインがつくれます◉
この後もうすぐ刷れます!
☆スピーディー☆
ダイズ油脂からできたインクを使います◯
ローラでインクを版面に転がすと
イメージの部分だけにインクがつきます。
(描画しなかった部分はインクとシリコンが反発し合ってインクがつきません)
平版で、リトグラフより
早くて失敗が少ない技法だと思います。
にじんだイメージ表現は少し苦手ですが
ラインは得意です◎
2009年8月12日(水) 18:07
◐未公開写真を公開◑
前期末に牧野ゼミのゼミコンパがコースのプレゼンテーションルームで開催されてました◎
こういったゼミコンは3回生がゼミに入った事を歓迎してゼミ毎に行われてます◯
牧野ゼミは“たこ焼きパーティー”でした☀
持ち寄りの鉄板に生地,たこ,天カス,を投入。時にはたくあんやかまぼこ入りもありました◎
プラスお菓子&ドリンクを買って、楽しい交流会となりました!
版画コースの学生は多いので学年をまたいでの交流をこういった場で図ったりもします★
“たこ焼きパーティー”といえば、
今年度が始まってすぐの頃、大学院生達がしていた事を思い出しました☆*まだ肌寒かった頃なのでちょっと厚着ですね〜
あの時のたこ焼きもおいしかった♥ちょっとしたイベントには
“たこ焼き”の登場がやっぱり多い気がします!これも関西圏だから?でも具材の話をしてると思いの外、
家庭の味の差や地域の差に驚かされます☆★次回の“たこ焼きパーティー”でも何か驚きがあるでしょう*
2009年7月16日(木) 17:32
木版画というと、板目木版の凸版(彫刻刀などで彫った部分が白くなり、彫り残した部分にインクがつくというもの)がメジャーですが、
板目木版の凹版(彫刻刀などで彫った部分にインクがつき、彫り残した部分が白くなるという、さっきと逆もの)というのもあります!
更に、水性と油性があります。
今日は水性凹版画のレクチャーの様子をお届けします。
板に彫刻刀などでイメージを作る。
その後、紙の色がハッキリ出て欲しい所に
ニスなどを塗ります。
(↑木の色が見えてる所にはニスが塗ってあり、黒い部分には塗ってありません)
次に顔料をのせます。
ブラシで顔料をまんべんなく
のばす。
(彫った部分にインクを詰めるよーに)
スキージーで
彫り残した部分にのってるインクをとりさる。
プレス機で刷る。
◇◆できあがり◆◇
(注:デモ用なので特別なイメージではありません)
レクチャー後、この技法を利用した作品が出てくるのを楽しみにしてます♪♪♪